一定期間更新がないため広告を表示しています
「熱い心でクールな仕事を」がモットーの
メディカル翻訳者の日々の暮らし |
(今日のムフフ)
金目鯛の煮付けなんて無理〜と思っていたけど、スーパーで切り身を見つけ、これならやれるかも、と挑戦。
ナスと一緒に炊いてみました(鍋の中の写真が暗くてごめんなさい)。
煮汁のレシピはこちら(クックパッドで検索したもの)
これにR様がいつも加えるというハチミツを砂糖代わりに少し入れてみました。
意外と簡単でおいしかったです!
すぐに調子に乗る私は、別の日に同じレシピで鯛も炊いてみました。
父が「氷室(日本酒)のいいやつを送ってもらったから一緒に飲もう」とうちに来たときに、鯛好きの父に食べさせたかったのです。この日は母がナスを炊いて持ってきたので、付け合せは小松菜にしました。
うまくいきました。母からは、魚を皿に移してから、少し煮汁を煮詰めてかけるといいよ、とアドバイスをもらいました。
R様、ありがとう、おかげで1つ得意(?)料理が増えました。
次はR様の好物、エビチリに挑戦したいです。
昨日は辻井伸行さんのピアノリサイタルに行ってきました。
会場は大阪城公園駅からほど近い「いずみホール」。クラシック専用のこじんまりしたホールです。
プログラムはこちら
ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13<悲愴>
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
ドビュッシー
映像 第1集
水に映る影
ラモーをたたえて
動き
喜びの島
リスト
超絶技巧練習曲より
第5曲 鬼火
第11曲 夕べの調べ
第4曲 マゼッパ
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ<悲愴>は、下の子が2歳になった頃、趣味としてのピアノを再開して、最初に習った曲。ずっとこの曲(第1楽章)に憧れていて、先生に「この曲が弾きたいんですけど」と言ったらあっさりOKをもらえて。
当時の私にとっては超絶難しかったけど、辻井さんにしたらこの曲のテクニックレベルは準備運動程度。さらりと弾きこなしていました。ビリー・ジョエルの「This Night」の原曲である第2楽章はしっとりと。第3楽章は激しさと切なさを感じさせる演奏で。
続く第30番は、辻井さんにとっての挑戦だったそうです。晩年のベートーヴェンが到達した音楽の奥深さが凝縮されている曲、とのことでしたが、まさにその魅力を余すところなく伝える演奏。圧巻でした。
ドビュッシーは、辻井さんと相性がいいんじゃないかなあと勝手に思っています。まあ素敵な演奏でした。
音楽の奥に、景色が見えてくるのです。幻想的な世界に入り込んでしまう。ずっとその中にいたくなる。心地よい音のシャワーを浴びているようでした。
最後のリストは、これまた辻井さんの挑戦だったようですが、リストとの戦い(?)には間違いなく勝ちましたね。
リストは一説によると、難しくてみんなが弾けないような曲をわざと作っていたらしいですが、辻井さんはものともせず。
鳥肌がたちました。精巧なテクニックに裏付けられた力強い演奏。プロのピアニストでもここまで弾ける人は少ないです。難しいところをごまかして弾くことはできるかもしれないけど。それではリストに負けていますよね。
もう、この演奏をリストに聴かせたかった(笑)
鳴り止まぬ拍手の後に弾いてくれたアンコール曲はこちら。
得意中の得意な曲だと思うので、安心して(どれも安心しているのですが)聴いていました。まさにうっとりさせられる演奏。辻井さんは「お客さんをうっとりさせる演奏がしたいだけ」といつも言っているのですが、本当にうっとりさせてもらいました。
席が1階Q列13番というこれまでにない好位置で、真ん中の左寄り。手元もバッチリと見えました。通(つう)は右後ろに座ると言いますが、私はやっぱり手元を見たかったので。
辻井さんの演奏を生で聴くのはこれで3回目。1回目と2回目はオーケストラとの共演だったので、ピアノ好きとしてはやはりピアノリサイタルをいつかは聴いてみたかった。
夢が叶いました。本当に素敵な時間でした。
私がボランティアやアマチュア、低価格のサービスがあまり好きではないのは、そこに甘えがあるから。
ただで(安く)やっているんだしこんなもんで、という感じが好きではないのです。
実際自分も子ども関係の役員をやっているときに「まあ、これはボランティアなんだから」という言葉を何度も聞いたし、自分も人に言っていました。だからそこまで真剣にやらなくていい、やれるだけ、無理せずやったらいい、と。
なんでもかんでも全力がいい、と思っているわけではないのですが、なんでもかんでも力をかけずに、というのは自分の性には合わないですね。
例えば、ピアノなら、素人のコンサート、ボランティアのコンサート、タダで聴ける演奏を何百回聴いたって、今回のチケット代1万円の辻井さんの演奏にはかなわない。かなわない、というのは自分の中の満足感という意味ですが。
プロというのはそこをわかっていて、「お金をだしてもらう自分」であることを自覚しています。そこに甘えは許されない。その真摯な姿が好きなんです。
だから、これからもプロの気持ちに触れられるような体験をしていきたい。そしてもちろん、自分もプロとして対価をもらえる人間になりたい。
ずっと憧れていた辻井さんのピアノリサイタルに来ることができて、夢は叶う、と実感しました。
夢は叶えるためにあるもの、欲しいものは手に入れるためにあるもの。
さあ、言い訳せずに、素直に求めてみましょう。この素晴らしい世界で。
そんなことが再確認できた夜でした。
この日は夕方から大阪に出かけ、リサイタルの前に軽く食事を。
グラフロの「大人のフードコート」で軽く1杯。
お友だちとの会話が弾みすぎて会場に着くのがギリギリでした^^;
ああ、楽しかったなあ。子どもたちが大きくなって、やっとこういうこともできるようになりました。
無理無理、でずっと自分の欲望を押さえてきたけど、実はやれることはもう結構ある?
つらいから見ないようにしていた素晴らしいもの、もう1回ちゃんと追いかけましょう。