「熱い心でクールな仕事を」がモットーの
メディカル翻訳者の日々の暮らし
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デフォルトを意識する

今週はちょっと仕事が忙しく、ブログのアップも滞っていました。まだ気が抜けない状態ではあるけど、小休止。週末くらいは時間に追われずに過ごしたいものですね。

 

10年くらい前、当時ほぼ専業主婦だった私は「自分の人生、このままでいいのか?」と強く自問し、「絶対このままでは終わりたくない」とあがいてあがいて、その結果、今の仕事を手に入れ、現在に至っています。当時も十分幸せだったと思います。「いつも楽しそうだね」と言われていましたし、なんやかんやで充実した日々を送っている感じもありました。もともと家のことは好きだし、子どもたちとの生活にも不満はありませんでした。でも、欲求不満がくすぶっていたのですね。

今、このように仕事がある状態にすごく満足していて、ああ、苦しい道だったけど通ってきてよかったと本当に思っています。こうなりたくてこうなった、という感じで、それ自体には満足しています。

 

ただ、最近また別の欲求不満がくすぶってきました。それは、今の状態がいろんな意味で理想の状態ではない、ということです。それに気付いたのは、何気なくキッチンのカウンターを眺めていたときでした。キッチンのカウンターの上には「置いておく」と決めたもの以外何も置いていないのがデフォルトのはず。なのに、うちのカウンターには例えば棚に片付けていない子どもの水筒とか、明日も使う弁当箱とかが「仮置き」されている状態が、実は「デフォルト」。1日24時間365日のうち、何もないカウンターと何かが置いてあるカウンターの比率はどちらが多いかを考えたときに、何もない状態の方が少ないことに気付いてしまったのです。

 

気付いたと言えば大げさですが、「目に入っているのに見えないようにしているもの」が「これがいつも見ている景色なのだ」と認識した、ということですね。そういうシビアな目で見た時、自分の今の状態は決して理想ではない、ということに気付いたのです。

 

例えば部屋の状態で言うと、「最高に片付いた理想の状態」をデフォルトだと思いこんでいて、現実はそうではないのに「今は仮の姿」って思ってしまうこと、ありませんか?まさに今見えている景色が現実なのに、どうしても「かさ上げ」してしまう。パーセントで考えるとよくわかりますね。24時間のうちの何%が理想の状態になっているのか?

 

言わずもがな、これは部屋の状態に限ったことではありません。「理想の状態」と「現実」とのギャップは大きいのです。でも、現実はなかなか見えません。見ようとしません。理想がデフォルトだと思っている。

例えば理想は「仕事もプライベートも充実している自分」だったとします。実際にはできていないのに、「本当は」友だちと楽しく遊んだり、ゆっくり家族と向き合う時間を取ったり、季節感を大切にする自分なのだ、と思っていたとしたら、そちらが「本当の自分」だと思ってしまうのだけど、そうではないのですね。過去のデータを見ると一目瞭然です。一体過去数カ月の間にどれだけ「理想の自分」であった時間があったのか?その実績こそが自分そのもの。

 

普段の自分こそがデフォルトの自分で、普段の自分というのはそうしている比率が一番高い自分ということです。例えば今この瞬間、身につけている服がヨレヨレで、実は10年くらい着ているものだとか(長く大切に着るという意味ではなく)、昨日の食事を思い出してみると、適当すぎるものだったとか、楽しみだけが目的の旅行なんて何年も行っていないとか、友人との楽しい外出を何カ月もしていないとか、そいうい状態そのものが今の「本当の自分」だったりするのですね。

 

私はわりと未来のために現在を犠牲にしてしまうタイプで、忍耐力には結構自信があります。我慢強く、耐え忍ぶという感じですね。近年、仕事を軌道に乗せるために、わりといろんなことを我慢してしまっていました。もちろん未来のためでした。でもそうやって未来を見て今を見ていないことが「今、この瞬間理想の自分ではない」ということにつながっていることに気付いたのです。すごく若いときならそれもありだけど、もうそろそろ「今」が理想の状態であってほしい。大人になったら手に入れたいと思っていたものは、まだ「そのうち手に入るだろう」なんて思っているところがあったけど、もう十分「そのうち」です。もう十分「大人」です。いつまで「そのうち」なんて思っているのだろう、それは単なる現実逃避ではないか、とキッチンのカウンターの考察から思い至りました。

 

現実を見るのは辛いです。「大人になったらこうなっていたい」と思っていたことがまだ全部はできていません。今まではまだ「本番感」がなかったと言ってもいいかもしれません。でも、「本当の私はこうなの。今は違うけどいつかそうなるの」の「いつか」はもうそろそろ来なければなりません。そういう意味で自分の環境なり生活を見てみると、理想ではない部分が多々あります。デフォルトを常に意識すると、本当にまだまだな自分が見えてきて、理想の状態をデフォルトとするためにはまだまだやらなければいけないことがあります。でも、それをしていかないことには、たぶん永遠に「本当はこうしたいんだけど」と言っていることになります。アンパンマンの歌じゃないけど、「そんなのはイヤだ」。

 

ちょっと辛いけど、やはり理想の自分になりたい。だから、常に今のデフォルトを意識して生活していきたいと思います。

 

桃の節句に

確定申告も無事に終わり、ホット一息。

カイマナリオ(→)で師匠とランチ。この日はガパオライスを注文しました。

日本人向けのお味で食べやすかったです。

 

 

グリーンショップで見つけた多肉植物の水耕栽培。

 

結局2月は2回もこのカフェに来てしまいました。リラックスするのにちょうどいい感じです。

 

 

桃の節句に久しぶりにお花を飾りました。

 

 

ケーキも手作り。スポンジを焼くのは私の係。

デコレーションは長女に任せたけど、ちょっと生クリームがゆるかったかな。

2段重ねの手作りケーキ、おいしかったです。

 

この日のメニューは海鮮ちらし寿司にアサリのお吸い物、それとなぜか鶏のから揚げとサラダ。ちらし寿司には菜の花、お吸い物には三つ葉をたっぷり入れて。

ANAのファーストクラスで採用されたことがあるらしいスパークリングワインを近所のスーパーで買いました。なかなかおいしかったです。

 

長女がバイト先でもらってきたアイスクリーム用のコーンを使って次女が作ったもの。

 

食べ物ネタばかりの近況報告でした。