「熱い心でクールな仕事を」がモットーの
メディカル翻訳者の日々の暮らし
<< July 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 次の楽しみまで | main | やっぱ好きやねん >>
上質思考

毎年夏は、自分を緩めることにしています。

できるだけ、仕事のスケジュールに余裕をもたせ、根を詰めて作業せず、休憩をたっぷりとり、難しいことは考えすぎないようにするのです。

 

夏は休むもんです!

でもまあ仕事しているだけエライよ、と自分を褒め、「ゆるだる」な感じを許すのです。

結局成果は他の季節と変わらなかったりもするので、普段からこれくらいリラックスして仕事してもいいのかな、とも思います。

 

お盆をはさんだ案件に着手する前にすこし一息。ブログ書きで休憩です。

 

 

先日、オーディオブックというものを試してみました。

「同業者あるある」なのですが、もともと本好きが高じて翻訳を仕事にしているのにもかかわらず、仕事のしすぎでアフターファイブ(死語?)にこれ以上活字を読むのがつらくなる。無理して読むと、つい熱中し、眼が疲れるのですよね。

でも、本は読みたい!もうこうなったら聴いてやろう、という発想です。

 

キンドル本は設定すれば音読してくれますが、自動的な音声ですので、一度きちんと音読されたオーディオブックを試してみようと、ベストセラーのこの本のオーディオブックを買いました。

 

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする 単行本(ソフトカバー) – 2014/11/19

 

まず、オーディオブックの感想ですが、読む(聴く)のに時間がかかります。この本だと6時間はかかります。読んだら1時間(もっと短いかな?)くらいで終わるのにね。

また、本のなかの図などは聴けません(当たり前?)。図は別途ダウンロードする必要があります。この著作の場合それほど図は多くないし、電子本の立ち読み範囲で見ていたので「ああ、あの図か」とすぐにわかったからよかったのですが。

聴いていると、なぜか「非常に眠くなります」。まあ、この感想は私だけかもしれませんが。人の声が心地よすぎてリラックスしてしまうのですよね。決して内容が眠くなるようなものだということではないです。

巻き戻しや早送り、途中停止や別の章を聴くことなんかはできるにはできるのですが、本(オーディオブックではない本)のページをめくるよりは面倒ですね。本だとある箇所で止まってじっくり考えたり、逆に読み飛ばせるところはどんどん進んでいくことができますが、そういうことは難しい。

このようなオーディオブックの欠点(個人的にですが)は、裏を返せば長所にもなります。本の場合、情報だけ取ろうとしてついいつもの癖で速読してしまうと、本の内容にじっくり触れることができなかったりします。眼も疲れるし、たぶん脳も疲れます。オーディオブックを聴くと仕事とは違う部分を使っている感じがして、いろんなところが休まります。また、音読を聴くということは翻訳にとっても非常によいトレーニングになります。句点の打ち方、節のまとめ方など、要はリズム感が身につくのですね。良書に触れると自分の文章力が向上するような気がします。もちろん翻訳本の場合は訳者の技量が物を言うので、すべてがお手本になるわけではないかもしれませんが。

 

さて、オーディオブックとしての感想はこれくらいにして、本の内容についての感想です。

ベストセラーだけあって、非常に示唆に富む内容ですね。

まあ一言で言えば

「より少なく、しかしより良く」

を目指すということですね。

このような考え方は断捨離でも馴染みがありますが、また別の切り口で語ってもらうと自分の中に染み込んでいく感じがしました。

 

しかし、betterはbestではない、bestだけを追求すべき(確かこんなことを言っていたような)、という考え方にはハッとさせられましたね。90点以下は採用しないって?ふむふむ。そうか、90点以下を採用していると、その分、次に90点以上を採用する余地がなくなるのね。クローゼットの例え話が出てくるのですが、大好きではない服でクローゼットが埋まっていると、大好きな服が入るスペースがなくなるのですね。それは時間に置き換えても同じで、「まあいいか」とどうでもいいことをしてしまうと、その分本当に大切なこと、好きなことをする時間がなくなるのですね。

つまりすべては有限だということ。有限のなかに何かを入れてしまえばその分余地がなくなるということは自明の理。でも、私たちはついついすべては無限だと思ってどうでもいいものやどうでもいいことを入れてしまうのですよね。

自分の時間を本当に大切にしたいと思わせてくれました。

どうでもいい仕事を「しないよりはましだろう」と引き受けてしまうと、その分本当にしたい仕事ができなくなるということ。

どうでもいい物事や人に「深く考えずに」関わってしまうと、その分、自分の好きなことをする時間がなくなってしまうということ。

もったいないから詰め込んでおこう、という考え方が実は一番もったいなかったのですね。

 

「上質思考」とでも呼べるかもしれないこの考え方は、とりあえず平均的なものはなんでも手に入る現代人が今一度取り入れるべきものなのかもしれませんね。なんでもいいのなら、もうあるのです。少なくともこの日本にいるかぎりは。「より多くより良く」は実は無理なこと。時間もスペースも有限なのですから。削っていくこと、削ぎ落としていくことはある意味人間の本能に逆らうことだから、放っておけば私たちはすぐに取り込もうとしますが、それを取り込むことによる「害」についてもっと考えていきたいですね。

 

「上質思考」、取り入れていきたいです。

 

 

オーディオブックで聴きたい方は、下記リンクからどうぞ。

 

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

 

眠れない夜にもおすすめです(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

COMMENT









Trackback URL
http://blogathome.jugem.jp/trackback/1091
TRACKBACK