ハッピーライフを送るには(長文につきお時間のあるときにどうぞ)
2012.04.27 Friday
最近の経験から自分というものを見つめなおす機会が多かった私。
いろんな人の考え方を聞くことで、また自分というものがわかることも多いですよね。
そんな中から、気づいたこと。
「不満は悪いことではない」。
いつも文句ばかり言っている人っていやですよね。
不満ばかり言っている人もいや。
だから、自分は言わないでいようと思う。
まずは、不満を外に出さないようにしようと思う。
そして、不満そのものを感じないようにしようと思う。
そうやってやっていると、恐らくはた目から見たらとってもいい人です。
ネガティブなことに焦点を当てていないという意味では、精神衛生上もいいとは思います。
でも、実はそれは進歩がないんです。
いろんな人を観察していて(もちろん自分も含めて)、本当にハッピーな人とハッピーだと思い込もうとしている人がいることに気づきました。
その違いは、本当にハッピーな人は不満を不満としてきちんと受け止めている点。
これは不便、これは自分の理想とは違う、もっとこうなった方がうれしい。
そういう気持ちに正直なんです。
そして、ハッピーな人というのは、ではどうしたら満足できるかと考え、行動に移します。
さらりとやっているから、必死さは見えないけど、ちゃんと努力しているのです。
ハッピーと思い込もうとしている人というのは、がまんが得意です。
いやなことがあっても、いいところを探して我慢します。
自分に思い込ませます。
どうしてそういうことをするかというと、いやなことに向き合うのがつらいからなんですね。
向き合ってもどうせ解決はできない、と実ははなからあきらめているのです。
できない自分を直視するのが怖いのです。
ハッピーと思いこもうとする人は、不満を言う人になりたくないと思っています。
最初は不満を外にださないような自分になろうと努力しています。
そのうち、不満そのものを感じない方が楽だな、と思い始めます。
そして現実を見るのをやめます。現実について客観的に考えるのをやめます。
いい方にいい方に考えるようにします。
そうすれば不満な気持ちというのが生まれません。
すると不満を言う人にはなりません。
これで「不満を言う人にならない」という最初の目的が達成されます。
でも、現実を見ない、ということは実は大きな問題です。
本当の自分の気持ちを大切にしていないのですね。
本当にハッピーな人は自分に正直です。
だから、不満もそのまま感じます。
そしてどうしたらよいかと考えます。
できそうなことはすぐに行い、長期戦になる場合もあきらめません。
そして最終的に本当にほしいものを手に入れます。
不満をいつも言っている人も実は自分に正直です。
ただ、自分がどうすればよいか、ということよりも、どうしてこうなったかを考える方に意識を集中します。
ものごとを根本から変えようとしたり、自分以外のものが変わらないとだめなんだと批判するだけなので、なかなか現実が変わらないし、不満が出てきます。
負のスパイラルに陥っていくので、精神状態もよくはないでしょう。
不満を持つ状態というのはこのようにつらいことになる場合もあります。
だから、ハッピーと思いこもうとする人は、不満そのものがなかったことにしようとしますが、実は自分の気持ちは置き去りです。ふたをしただけですから。
不満は感じきる方が、実は前に進めます。
自分の中の痛みは感じきる方が、癒しの道につながるのです。
形だけの納得では自分が透明になっていって、どんどん自分が信じられなくなります。
よく「人を許しましょう、そうすることで自分が救われます」といわれますが、その前段階があります。
その人を許せないと思ったくらい傷ついた自分を十分に認めるのです。
悲しい気持ち、悔しい気持ち、それを感じつくす。
それなくして形だけの許しはありません。
自分の悲しさに十分寄り添ったあとで、人にも寄り添えるのです。
自分の正直な気持ちを十分に自分が認めてあげたら、セルフイメージが上がってきます。
すると、不満な点を前向きに解決しようというハッピースパイラルにのっていけるのです。
「どうせ私なんてできない」から「私は自分の気持ちを大切にしてもいい存在なんだ」という深層心理の変化が起こります。
そして、どうやったら自分をもっと大切にできるのだろう、と考えることになり、行動につながります。
根底に自信があるから挑戦できるのですね。
不満のたねは悪いことではありません。
不満を感じることも悪いことではありません。
なぜならそれは前進への気づきです。
一番よくないのは、実はそれに気づくことをやめてしまうこと。
なぜやめてしまったのか。
それはたぶん自分の深いところに癒されない部分があります。
「どうせ」とか「こんなもんでしょう」と思ってしまう心です。
それを取り除くには過去の自分を見つめなおすこと。
そのときに感じた正直な自分の気持ちから逃げないこと。
この作業は本当につらいです。
今までの悲しみが全部舞い降ります。
でも、勇気を出してそこを突破すると本当にセルフイメージが上がります。
自分が大好きになります。
今までのイライラやしんどさの原因がわかってスッキリします。
やっと前に進んでいくことができるのです。
コップに水が半分入っているのを「もう半分しかない」と考えるか「まだ半分もある」と考えるか、なんてよく言いますけど、半分は半分です。
もし半分から増やしたいのなら半分であることを認めないとできません。
その気持ちには正直になりましょう。
もちろん、私はコップの水を増やすことはどうでもいい、という考え方もいいと思います。
それも前向きな考え方だと思います。
そういう人は最初から半分は半分としてしか見ていない。
「まだ半分もある」なんていいふうにとらえる必要がないのです。
不満を感じることは前進への気づき。
不満を感じたあと、どう動くかが肝心。
セルフイメージの高い人は前向きに対処し、ハッピーになります。
セルフイメージの低い人は批判に終始し、アンハッピーになります。
不満を感じないようにしている人はアンハッピーを避けていますが、ハッピーにはなれません。
ハッピーになりましょう。
勇気を持って。