「熱い心でクールな仕事を」がモットーの
メディカル翻訳者の日々の暮らし
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少し早いけど
今日で11月が終わり。取引先は月末締めの翌月末払いが多いので、この時点で12月の収入が確定するわけです。となると今年の収入も確定します。
ちょっと早いですが、今年を収入面だけ振り返り。
こうなればいいなあ、と思っていたくらいの目標は達成しました。前年の倍くらいです。
もとが少ないと伸び率が大きくて楽しいですね。どこまで伸ばせるか。そうそうこれからは難しいかもしれないし、そうではないかもしれない。ちょっと未知のエリアです。

収入というダイレクトな数字に一喜一憂はしたくないのだけど、指標としてしまっているのは事実。まるで学生時代のテストの点のような。テストの点が良いからといって本当に優秀とは限らない。収入という数字もそれと同じことだとは思います。それに、収入を指標とするのはしんどいです。いいときもあれば悪いときもあって(私の場合)、心が揺らぐから。
最近は収入をあまり短期間ではとらえず長期間でみるようにしています。そういう意味で今年はまあ合格点。あくまでもその指標の面においては。

12月の終わりに、収入以外の面でも今年の仕事を振り返ってみたいと思います。


 
パン屋さんに癒やされる
NHKでやっているドラマ「真夜中のパン屋さん」を見ています。大沼紀子さんのベストセラー小説をドラマ化したものだそうです。少々風変わりなお客様も笑顔で迎える店主。結構シビアな状況を抱えた登場人物どうしがどのように関わっていくのかワクワクしながら見守っています。主題歌(Charaの「hug」)がまたなんとも言えず心にしみます。

そういえば先日WOWWOWで放送された「パンとスープとネコ日和」もよかった。こちらは群ようこさん原作。あんなお店が近くにあればしょっちゅう通いそう。お店のインテリアも素敵なんですよねえ。

パン屋さんといえば、もちろん一番好きなのは映画「しあわせのパン」。

このブログでも何度か紹介しています(よかったら過去の記事もどうぞ)。この映画には本当に感動したので、原作本、フォトブックも入手。心を暖めたいときにはDVDを見なおしています。インテリアやファッションもこれまた素敵なんですよねえ。

ぬくもりが恋しい季節、パン屋さんつながりでまとめてみました。



 
バイオの勉強
久々にバイオ案件の依頼が来ました。もともとは一応そちらが専門だったはずですが、今ではすっかりいわゆるメディカル案件の依頼が多くなって。バイオといってもバイオ医薬品がらみなのでメディカル案件の一種ではあるのですけどね。

バイオの世界も日進月歩。少しでも最新の情報に触れていたいなと思って最近登録したのが「日経バイオテク ON LINE」というメールマガジン。本当は「日経バイオテク」を定期購読したいのだけど、なんせ年間購読料が「日経メディカル」の20倍ですからそうそう手がでません。オンライン会員というのがありそちらは年間48,000円で、まだ考えられるお値段。会員になると、メルマガで気になった記事の本文を読むことができます。バイオ案件が多くなってきたら検討すべしですね。

メールマガジンといえば、最近 Nature にも登録しました。気になる記事を、すべてではないですが、英語/日本語で読むことができます。生物学の基礎研究がやはり自分の一番の興味の対象ですから、こちらにも触れていたいなと。

日経バイオテクにしても Nature にしても、最新すぎて難しすぎて、実際役に立つかどうかはわからないけど、業界の動向が何となくわかるのがおもしろいです。ソースクライアントさんの最新情報も入ってきますしね。
今はほとんど見流し状態ですが、それでもよし、としています。



 
時代に合ったやり方で
いつも行く健康診断では、最後に専門の先生から運動と栄養についての講義を受けることができます。
先日の先生のお話によると、日本人の摂取カロリーは50年前と比べて減少しているそうです。
それなのに生活習慣病は増加しているとのこと。摂取カロリーが減っているにもかかわらず、生活習慣病が増えている理由はただひとつ、「運動不足」だそうです。
昔はテレビのチャンネルひとつ変えるにもいちいちテレビの場所まで行かなければならなかった(チャンネルを回すって言いましたよね)。それだけでスクワットとウォーキングになっていたとのこと。電灯をつけるにも立ち上がってヒモを引っ張らなければならなかった。それらが全部運動といえば運動だったと。買い物するにもスーパーはなく、一軒一軒回りながら。もちろんネットショッピングなんてものもなかったわけです。だからどう考えても昔は今より動いていたと。
先生は「もう今さら昔の生活に戻ろうと思っても戻れません。だから意識して運動しましょう」と、力説されていました。
確かにその通りだなあと思います。

また、昨日お友だちと話していたのが「現在は face to face のコミュニケーションの機会が減っている」ということ。連絡事項はすべてメール。電話をするっていうのが珍しいほどで、顔を合わせるなんてことはもっと珍しい。そしていわゆる「わずらわしい人付き合い」というものが幸か不幸か減っていく一方の現代。例えば親戚、近所、職場など。もっと言えば買い物でもそれこそネットでできる時代。しゃべらなくても全然問題なくまわっていくのですよね。
前述の「運動不足」と同じで、もうそういう時代なんだと認めたほうがいいように思います。その上でどう工夫していくかと。昔はよかったと嘆いても仕方がないし、昔がよかったとも思わない部分も多々ありますし。
そういう意味では、現代は意識して face to face のコミュニケーションの機会を設ける必要があるのかなあと思います。「わずらわしい付き合い」がない分、意識して設けないとそういう機会は減る一方。人間は社会的動物であるから、やはり一人で生きていくことはできないと思うのですよね。
「そうそう、だから、こういうおしゃべりが必要なのよねえ〜」なんてお友だちが笑いながら言っていましたが、まったく同感。特に生産性があるわけでもないけれど、たわいもない日常についてのおしゃべりが心の潤滑油になるのです。
人と話すことでもらえるパワーは確かにあります。
運動にしてもコミュニケーションにしても、時代に合わせた工夫や心がけをしていけたらいいなあと思います。

 
今ここ自分
週末、キッチンカウンターの上をプチ断捨離。
昔の趣味で飾ってあるものなどは思い切ってゴミ袋へ。
小袋の飴ちゃん、クッキーなどのお菓子で少しだけ余ったものは、見えるところに出しておいたら食べるだろうと置いておいたものの、一向に減る気配なし。もう食べたくない、というのが家族の気持ち。ならば捨ててよし。
庭に咲いている花を飾るための花瓶が数個。とりあえず、今飾る花はないので、別の収納スペースにしまいました。
片付け後はスッキリして、使いやすくなりました。

断捨離は単なる片付け術ではなく、「今ここ自分」に焦点をあてるためのトレーニング。例えば今回の片付けでは、昔の趣味の飾りは「昔好きだったし」という過去にとらわれている。そしてお菓子や花瓶は「そのうち使うだろう」という未来への思考の先送り。それらを排除すると、「今、レギュラーで使うもの」「今大好きなもの」だけが残るというわけ。
そして、「これを捨てたら誰々に悪いから」という他人軸から「私にはこれが必要、私はこれが好き」という自分軸へのスイッチ。そして「私にはこれが必要」と思い込んでいるものが案外思い込みにすぎなかったりして。思い切って捨ててみると意外なほどサッパリする自分に気づくことがあります。

自分が本当に好きなものだけを選ぶ、それが自分への最高のおもてなし。おもてなしをされれば人はごきげんになる、そのごきげん状態こそが断捨離の目指すところ。
「人間の最大の罪は不機嫌である」というゲーテの言葉通り、不機嫌は諸悪の根源。
やり方は断捨離だけではないと思います。「今ここ自分」を大切にして、まずは自分をごきげんにしていきましょう。



 
美しさの追求
本棚にあった本を読み返しています。

「翻訳読本」/別宮 貞徳(
講談社現代新書 

翻訳読本―初心者のための八章 (講談社現代新書 540)

おそらく翻訳の勉強を始めたころに買ったものだと思われます。でもその内容に当時はそれほどピンときていなかったかも。
今読み返すと、ため息が出るほどうちのめされ、でもそれは心地よい痛みであり希望でもあるため逆に元気が湧いてくるという不思議な感覚にとらわれました。

「第一に必要なこと」という第1章目に一番大切なことが書かれていました。
「翻訳力とは何よりも日本語を書く能力であり、翻訳者はまず文章のすぐれた書き手でなければならない」
「外国語の能力と翻訳は別」
「名翻訳家は名文章家」
などなどは、あらためて心しておきたいところです。ただ、どちらかと言えばこれらは文芸翻訳者の資質かなあ、なんて自分に逃げ道を作りかけたのですが、その後続くのが、

「たとえ文学ではなくても、翻訳をするからには、これだけはおろそかにしていただきたくない。それは、美しい日本語を書くということ」
という主張。意味さえとおればいいという考え方は捨てるようにと。そして
「美しい日本語が書けない人、書こうという意欲のない人は、はじめから翻訳を志すべきではありません」
と締めくくられています。

その後の章では「美しい翻訳」とそうではないものとの違いがくわしく説明されています。訳例の素晴らしさに頭が下がります。そう、結局日本語を書くことなのですね、翻訳(和訳の場合)というものは。日本語の文章を作り出すことなのですね。



もう一つ最近読んだ本がこちら。

トム・ラングの医学論文「執筆・出版・発表」実践ガイド (シナジー)

tom-L.jpg


この本の目的は書名のとおりなのですが、翻訳者の観点からすれば、「ヘルスサイエンスにおけるライティングとはどうあるべきか」について触れている部分が参考になると思います。
論文執筆にあたり「内容さえ良ければいい」という考え方は大間違いだと指摘し、効果的な読みやすい文章を書くためのポイントをわかりやすく説明しています。例えば

Original: There are some genetic factors that may influence the outcome.
原文:いくつかの遺伝要因があり、それが結果に影響する可能性がある。

Revised: Genetic factors may influence the outcome.
修正文:遺伝要因が結果に影響する可能性がある。

無意味な単語(下線部)は削除し、思考上の真の主語(ここではfactors)を文法上の主語にすると効果的であるとしています。

さて、仮にOriginalの文章を訳すことになった場合、どのような訳にするでしょうか?「いくつかの遺伝要因が〜可能性がある。」としても間違っているわけではありません。原文に忠実といえば忠実です。合格点といえば合格点なのかもしれません。でも、伝えたい内容を効果的に伝えるためには、思い切って修正文の訳文「遺伝要因が〜ある。」とまでする必要があるのかもしれません。となると、翻訳者はまず英語を修正し、それから日本語に訳すことになります。難しいといえば難しい。でも「美しい日本語」にするためにはそういうことが必要なのかなあと思います。

刊行にあたり監訳者が本書のメッセージとして「研究活動の表現には機能美があること」「"見た目”と"中身”を調和させ、高み(integrity)を目指すこと」を挙げておられました。
「機能美」、それこそが私が目指す実務翻訳の理想です。

文芸翻訳でなくても「美」を追求するべきなんだ、とこれら2冊の本から教えてもらい、自分がなぜ翻訳が好きなのかがあらためてわかりました。
内容がおもしろい、というのも大きいのですが、「美」を追求する仕事であること。それが私が魅力を感じる点のように思います。
まだまだ自分が美しいと思える翻訳にまではたどり着いていません。これからは一層「美しさ」に磨きをかけていきたいと思います。

 
東福寺の紅葉
JR京都駅から奈良線で一駅のところにある東福寺に紅葉を見に行ってきました。







圧巻のもみじの木の多さ。どこにカメラを向けても絵になります。
自然のなせる技に圧倒されるばかり。
まだ最高潮に色づいてはいないと思うので、これからでもよかったら行ってみてくださいね。


 
楽しいのは今だけ?
昨夜は少しだけ案件を進めておこうと机に座り結局3時間ほど作業。途中で次女がおやすみを言いにきたような。夫の帰宅で一応ストップ。時計をいつも見ていないので、知らないうちにこんな時間というのが常。
楽しいです、翻訳。楽しいです、仕事。
こんなことを言っているのは駆け出しの頃だけなのかなあ。
結婚と同じで盛り上がっているのは最初の3年くらいだという意見はよく聞きますしね。
楽しい楽しいと言う資格が私にはまだないような気もしますが。
現時点では楽しいです。
何がどう楽しいのかはまた機会があればお伝えしますね。
 
3日連続で
先日購入したオーブンレンジ。2段調理ができて便利ということはすでにお伝えしたかと思います。
ここ3日間、夕食メニューは2段調理で。

1日目:鶏の照り焼き、さつまいも煮。
2日目:トンカツ、ポテトサラダ。
3日目:ブリの醤油焼き、ナスの和え物。

レンジに材料をしかけたら、20分程度で2品が出来上がり。本当に楽です。
そちらはレンジにおまかせで、他に作ったメニューは、

1日目:イカとピーマン焼き、味噌汁(具は野菜2〜3種類と豆腐)。
2日目:春菊とマグロのカルパッチョ、野菜スープ。
3日目:牛肉炒め、韓国風サラダ、大根ときゅうりのツナサラダ、味噌汁。

と、こんな感じです。
夕食メニューの半分をレンジにおまかせできるから、コンロもすいていて作りやすいです。
オーブンレンジでの調理は後片付けも楽だし、油をあまり使わないからヘルシーですね。
今日は何を組み合わせようかしら。。。
 
日本語入力システム
最近、日本語入力システムを変えてみました。しばらく使ってみてよかったのでご報告します。
それまではMS-IMEをそのまま使っていて、そろそろATOKかなあ、なんて思っていました。
ところが、モニターを購入するときにいろいろ調べていて偶然「Google日本語入力システムが良い」という記事を発見し、無料だから試してみたところ、とりあえず快適なので今は「Google日本語入力システム」を使っています。
ATOKを試していないので、それとの比較はできないけど、MS-IMEと比較した場合、予測変換が優れているような感じはします。一度打ち込むと次には必ず予測変換で出てきますし、新規の単語もそれなりに。最初は慣れなかったけど、ちゃんと使いこなせばかなりストローク数が減らせます。ATOKにはもっと便利な機能がありそうですが、今はこれで十分という感じです。