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「熱い心でクールな仕事を」がモットーの
メディカル翻訳者の日々の暮らし |
ここ数日、自分の中で何かがカチッとはまってすごく気分がいいです。
きっかけとなったのはこの本。
『まんがでわかる7つの習慣 』/ フランクリン・コヴィー・ジャパン (監修) /宝島社
先日書店の話題書コーナーで見つけて、軽い気持ちで買いました。
「7つの習慣」の本の方はまだ読んでいませんが、まんがだけでもかなりエッセンスが得られました。
とりわけビビッときたのが、「迷ったときは『原則』に立ち返って選択する」という項。
例えばまんがに出てくるバーのオーナー。バーを開いた目的が「お客さんに笑顔で楽しんでもらう」ということなので、ブレることがないのです。いろんなお店を見て勉強はするけど、いいところを取り入れようと思って目移りしたり混乱したりするときは、「原点に立ち返る」とのこと。どうして自分がバーテンダーを目指したのか。バーを開こうと思った時に決意したものは何だったのか。それを明確に意識することで、ブレることなく、たくさんの選択肢に迷うこともなくなるそうです。
うれしかったのは目的が「お客さんに笑顔で楽しんでもらう」ことだったということ。その日その日の売上などに一喜一憂はしないのですね。
そう。私がこの仕事をやっている目的も本当に個人的な自分自身の気持ち。自分の力を発揮して社会に貢献したいということ。様々な刺激により、ブレそうになることもあるけど、やっぱりそう。その気持を自分の軸におけば、迷うことはないですね。
売上を度外視しているつもりはありません。それは自分への評価であり自分の能力のある意味では証でもあるから。でもそれが目的ではないのです。
うまく言えないし、わかってくれる人は少ないだろうし、贅沢な考え方なのかもしれないけど。
このまんがで気持ちがスッキリしたところに、ちょうど取引先のコーディネーターさんが業界誌で語っていたコメントを目にしました。
「翻訳者さんと共に、質の高い翻訳をお客様に提供していきたい」。
いつもお世話になっているコーディネーターさん、以前も「翻訳でお客様に貢献し、ひいては社会にも貢献したい」と語ってくださり、その時も本当に感動して、少しでも力になりたいと思いました。
そのような思いを共有しながら仕事ができる。なんて素敵なことでしょう。
そして、STAP細胞の発表がありましたね。
「数十年後、百年後の人類の未来に貢献したい」と語っておられた研究者さん。
実際に手を動かす(つまり実験をする)ことは私はもうないけど、そのような科学の発展に末端でもいいから携わって力を尽くしたい。そう思っているのです。
それならば、遺伝子治療という最先端の技術に取り組んでいる夫を妻としてサポートするのが一番の貢献なのかな、なんて一瞬考えたりもしましたが、もう少し、もう少しだけ、直接的に関わりたい。
私がはめられる世の中のジグソーパズルの1ピース。与えられたその役割をきっちりと果たしたい。
やっぱり仕事が好き。仕事をやりたい。そしてその仕事をやれる今、本当に幸せだなあと思います。