「熱い心でクールな仕事を」がモットーの
メディカル翻訳者の日々の暮らし
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今週も
今週も仕事一筋(?)の日々を過ごしました。といっても、ヨガのレッスンに行ったり、オイルマッサージを受けたり、いっぱいいっぱいにはならないようにしたつもり。1日の仕事時間を5時間程度にしたい、と思っているので、まああとでしわ寄せが来るのかもしれませんが、今はそれくらいのペースで進めています。

先日最後のお別れのつもりでお見舞いに行った祖母が亡くなりました。車でないと行けないような田舎なので、現実問題として平日の葬儀には行けないだろうな、と思っていたとおり、やはり葬儀には行けませんでした。親と一緒に行くこともできましたが、自分だけ先に帰るのも大変な場所なので、いろいろと考えましたが、行かないことにしました。
お見舞いに行った時、力を振り絞って別れ際に手を振ってくれた祖母。しばらくしてもう一度病室をのぞいたら、また手を振ってくれました。優しかったおばあちゃん、いい思い出しかありません。自分のことよりも周りの人のことをいつも優先して考えてくれていました。その優しさ、我慢強さに周りはどれほど助けられていたことか。地味な働きこそが周りを幸せにしているということがあるのですね。とかく「個」が主張されてきた風潮のなか、「自分」「自分」で親戚付き合い、ご近所付き合い、役員関係、仲間とのつながり、そういうものに価値を見出さず、わずらわしさばかりを過剰に主張し、目に見えない地味な仕事をバカにする傾向もありますが、人とのつながりを保つための「我慢」や「思いやり」があるからこそ、実は支えられていることがいっぱいあるのですよね。みんなから愛されていたおばあちゃんの笑顔、いつまでも心に留めておきたいです。


さて、久しぶりに本の紹介でも。本棚に夫が買ったらしい文庫本が置いてあったので、秋の夜長に読書を。

「何者」朝井リョウ/新潮文庫



直木賞を受賞したこの作品。怖かったです。SNSをやっている人が読むと、もうやめたくなるかもしれない。私もブログをやめたくなりましたから。
何かを発信するということは、あらゆる批判を受け止める覚悟が必要ということですね。日常生活をアップすれば、「リア充の自慢?」と批判され、意識高い系の発言(「発現」と変換される〜!)をすれば、「何様のつもり?」と反感を買うという。だからといって形だけ謙虚なふりの記事を書いたところで、その奥底にある自己顕示欲は読む人からはお見通しなのですよね。
結局何をどんなふうに発信したところで、「他とは違う自分」を主張したいだけ、ただそれだけという人間の欲があぶりだされている作品。自分が恥ずかしくなるし、こんな恥ずかしいこともうやめようとも思いました。

まあ、ほんとに恥ずかしいこの発信という行為なのですが、恥ずかしい自分をわかったうえで、とりあえず続けていこうと思います。



マッサージ後にいただいたヘーゼルナッツラテ。
写真にはハロウィンのかぼちゃが写っていますね。日本人はあたらしもん好きなので、今はハロウィンに乗っかる人が多いみたいです。すぐ飽きるというのも日本人。クリスマスやバレンタインにも飽きてきたのでしょうね。




 
お見舞いと琵琶湖ランチ
祖母のお見舞いに岐阜神岡まで。
北上するにつれ、山の紅葉がきれいでした。

平日に急に仕事を休むのは難しいので、日曜日に日帰りでお見舞いに行きましたが、まだ元気なうちに会えてよかったです。
思いがけず素敵な景色を楽しむこともできました。そうそう、またのカミオカンデがらみのノーベル賞受賞で、街は盛り上がっていました。


月曜日はお友だちとランチ。琵琶湖が見たかったので、なぎさのテラスへ。なぎさWARMSに入りました。
マクロビランチに穀物コーヒーと、とってもヘルシーです。



「なぎさのテラス」イメージ
琵琶湖や青い空を見ていると、心が開放されます。

同年代のお友だちはみな、仕事に子育てに介護にと、大忙し。一番頼りにされる年代/立場だから、毎日プレッシャーを抱えながら必死に生きています。ときどき夢想します。娘時代の、自分のことしか考えなくてよかった時のことを。好きなことを好きなようにやりさえすればよかった時のことを。めんどうなことは誰かがやってくれていた時のことを。朝お弁当を持って出かけ、帰宅したらご飯があって、洗濯掃除はやってあって。ああ、なんていい時代だったのでしょう。周りの人に支えてもらっていたからあんなふうに過ごすことができたのですね。娘たちもそういうふうに思う時がくるのかな。そんなことをぼんやり考えたりして。

がんばっているすべての女性にエールを送りたいです。そして、自分にも「よくやっているね」と声をかけてやりたいです。





 
野望
最近ほんとに良い天気。
気温もちょうどよく、空は青く、こんなときに机に座って仕事していたくないと、久しぶりに思いました(笑)

たぶん去年やその前の秋にはそんなこと思わなかったのでしょうね。
仕事の虫からやっと人間に戻れた(?)かな。

週末には少しでも外に出たくて、先週末は師匠とランチ、今日は長女とお茶してきました。



Cafe Beansはムレスナティーがお代わり自由なのがいいですね。

初めてお会いした時から全然変わらない師匠。言っていることはいつも同じだし、確かな自分軸を感じます。
一方、私ときたら、あっちに頭をぶつけ、こっちで転ばないと前に進めないタイプ。めまぐるしい変化に自分がついていくのがやっとの状態。でも、少しだけ、少しだけだけど、憧れていた仕事スタイルに近づいている実感があります。本当にうれしいし、感謝の気持ちでいっぱいです。



なぜか珈琲店(→)でフルーツティーを注文。フレーバーティーではなく、紅茶に生のフルーツがいっぱい入っているのです。これはおいしかった♪






ん〜、秋は1ヵ月くらい仕事休んで外に出かけたい。そう、気候の良い時は仕事を休んで、それ以外のときは、「あ〜、家にいると快適」なんて思いながら仕事したいな。

野望は果てしなく続きます。

 
サービスを受ける
行きつけの美容院では、オーナーさんと最後はいつも仕事の話になってしまいます。休日もなんだかそわそわしてしまう、仕事のことを考えてしまう、仕事ありきの休日を過ごしてしまう、というオーナーさん。その気持ちわかる〜、わかるからこそ、「オフも大事にしなきゃいけないですよね」なんて自分にも言い聞かせるセリフを吐いたりして。
でも、そこまで思ってしまう仕事に就いていることは幸せなことだと思うのですよ。
人にはいろんな生き方があって、釣りバカ日誌のはまちゃんみたいなサラリーマン生活もそれはそれでいいと思います。輝くのは仕事ではない、オフなのだ、家庭なのだ、プライベートなのだ、だから仕事は適度な感じで楽なほどいい、そういう考え方もありだし、実際そのような生き方で幸せそうにしている人たちをいっぱい知っています。ただ、私はできることなら自分の大切な時間を使う仕事そのものにも何かしら自分の「好き」を盛り込みたかった。ああ私はこれで生きているという実感が欲しかった。なので、そのように思える仕事に就くために必死だったし、その仕事を得てからも必死だったし、それを離さないために必死だったし、今でもある意味必死です。
そういう気持ちは職種を問わず、通じる人には通じるもの。その人がプロ意識を持っているかどうか、自分の仕事に誇りを持っているかどうかは、たとえばその人のお客になってみるとよくわかるものですね。

最近歯科医院に通っているのですが、先生方に頭が下がります。とっても親切ていねい、思いやりにあふれている感じで、「怖いな、いやだな」というこちらの気持ちをほぐしてくれます。先生だけでなく、衛生士さんたちもちゃんとプロの仕事をしています。歯科医院に行くだけでいろいろと考えることがあるのです。技術が確かなのは当たり前。そしてそれ以上のものを顧客に与える。そうであってこそ、この世の中で生き残っていけるのですね。こういうことは職種を問わないと思うのです。

こういうことを常に考えるようになったのは、やはり仕事をマジでやりだしてから。いろんなサービスを受けるたびに、ああ自分もこういうふうに仕事をしよう、とか、こんな仕事のやりかたではだめだな、とか思うのです。だからサービスを提供する人はサービスを受けることも必要だなと思います。自分がお客になることで、お客の気持ちがわかり、今度は自分がどのようにお客様に対してサービスを提供すればよいかを考えるきっかけとなるのですね。

呼吸は吸うだけではできないように、たとえばお金は使わなければ入ってこない、愛情は与えなければ感じることができない。
呼吸はヨガでは吐く方が大切なのですが、それと同じで、まず出す、そちらが大切なのかもしれませんね。吸おう、吸おう、もらおう、もらおう、そして出す方はなるべくしたくない、そういう考え方だと結局入ってこないのです。自分によいものを与えましょう、そして自分もよいものを提供しましょう。そういうことがいわゆるセルフイメージの向上につながるのではないのかなあと思います。


美容院で最近始めたというグリーンの販売。早速「セローム」という観葉植物を購入しました(お客様第1号です、と喜んでもらえました)。ゆくゆくはリースなどの教室を月曜日にやるかもしれないとのこと。前向きが止まらないオーナーさん、心から応援します。



ネイル更新。今月は中学校の面談もあるので控えめにピンクのグラデーションで。大好きな「トオルちゃん」とコラボしてみました(笑)。


 
頭を休めて足を使う
3連休初日、伊吹山まで。
途中にあった関ヶ原古戦場の石碑。



伊吹山は色づき始めています。



駐車場からの登山はわりと楽。


意外とおしゃれにハーブティーなんかも飲めたりするのです。


帰りは長浜に寄ってブラブラ。
カフェで休憩。


自然の中を歩くって気持ちが良いですね。普段使わない足を使って、普段使っている頭を休めている感じ。ハイキング楽しいなあ、これから山ガール(あまりしんどくないコース限定)になろうかな、なんて思っちゃいました。

連休中日は仕事。足を休めて頭を使って。

連休最終日は再びウォーキング。といっても今度は街なか。お友だちと河原町で待ち合わせ、ブラブラ。

SOUSOUという和のブランド(?)が集まっている一角があって、そこで買い物がしたいというお友だちにお付き合い。
マリメッコに似た花柄の生地など、ソーイング熱が高まりました(が、余裕のない現状から購入は見送り)。とってもおもしろい世界でした。夏になったらそこで生地買って、1つブラウスでも作ってみたいなあ。
着物には縁がない私ですが、和のテイストの服は着てみたいです。


お昼は京町家イタリアンのろんすくへ。

落ち着いた店内でゆっくり食事を。

食後は再びブラブラ。改装後の京都BALにも行きました。素敵なお店がいっぱい。丸善カフェでレモンケーキを食べてみたかったけど、お腹いっぱいなので、やめておきました。


とかいいながら、福寿園でお茶したり。


よく足を使ったこの連休は大満足。連休明けの今日は足を休めて再び頭を使っています。そうそう、仕事中使わないのは足と口。その二つとも休みの日にはたっぷりと使いたいですね。そして頭は休めたいですね。
プロジェクト京都
プロジェクト京都2015という国際翻訳セミナーに参加しました。
9:00〜18:00まで計4つのプログラムに参加。非常に専門的な細かいことをとりあげたものもあれば、ジャンルを問わず翻訳に必要な日本語構成力に着目したものまで様々。勉強になりました。久しぶりにネイティブスピーカーの英語を聞きましたが、内容がわかっていると案外ついていけるものですね。ヒアリング力は落ちる一方のはずなのに、読み書き能力が向上すると、そちらの能力も上がるのかしら。不思議な感じでした。ランチやプログラムの合間に、同業のお知り合いの方々ともたくさんお話しできて、楽しかったです。ランチでは、ここのところ続けて受注いただいているソースクライアントさんの社内翻訳者さんともお知り合いになり、内情を聞くこともできてとってもためになりました。

ちょっと、専門的な話を。。。
「審査報告書を訳そう」というプログラムのなかで、「機構は、…とした妥当性を説明するよう求めた」の動詞を"justify"ではなく"rationalize"にしてもよいのか、という質問がありました。それに対する回答として、rationalize"はどちらかというとこれからやることについて述べるものなので、ここではふさわしくない、とネイティブ講師の方が説明されました。この件についてはディスカッションが盛り上がりました(他の語についてもいろいろと盛り上がりましたけどね)。
こういうことは英訳にかぎらず和訳でもよく発生する悩み事なのですよね。どの語を使うべきなのかと。

うちに帰って夫に聞くと「rationale(動詞にするとrationalize)は、そういうところでは使わない」と単にそれだけの答え。いつも現物(げんぶつ)を見ている人からしたら当たり前のことだろうけど、現場にいない私たちにはわからないことがいっぱいあるのです。もちろんできるかぎり努力します。同様の参考資料にあたるというのはまずやるべきことでしょう。でもどうしても現場の人にしかわからないこともあるのです。そして、現場の人(発注側)は翻訳にそこまで求めていないのだ、とよく夫から聞かされます。「どうせわかるわけない」と。初めて聞いた時はくやしくてくやしくて仕方がなかったけど、そうなのですよね。翻訳者同士で考えていたって答えが出ない時があるのです。現場の人しかわからないものもあるのです(だから今回の場合なんかは、最後はPMDAに聞けばよいと思うのですよ、極端な話)。

また、ランチでお知合いになったソースクライアントさんの社内翻訳者さんからは、「現場の人は忙しすぎて、納品してもらった訳文を直す時間がない場合も多い」とも聞かされました。そりゃあそうですよね、時間がないから外注しているのですから。目を通してもらえればラッキーくらいなもので、もしかしたらそのまま保存(放置)なのかもしれません。でも何らかの必要性があるから依頼してこられる、だからそれに応える人が必要という仕事です。そこのところは自分の中である意味割り切らないとやっていけない部分かもしれませんね。

後世まで残るような文芸翻訳作品ならば、たくさんの人の目にとまり、文そのものを味わってくれる人もいることでしょう。訳者は一文、一語たりとも気は抜けません。それはとっても素敵な作業だと思います。ただ、私が今携わっているのは仕事としての実務翻訳。もちろんうまくなりたいし、いろんな意味で実力を上げていきたいのですが、注力すべき点が文芸翻訳とは少し違ってくるのかなとも思います。私はいつも翻訳会社さん、そしてソースクライアントさんからのトータルな評価を求めています。トータルな評価のなかで「訳文の質」が占める割合は思っているよりもかなり低いのかもしれません。そのあたりが顧客志向の考え方に通じることなのかなあと思っていて、何かが突出して優れるよりも、いろんな意味でアラのない翻訳者になりたいと思っているのです。そこのところと、「その他大勢ではなくオンリーワンになりたい」というところをうまく両立させていくのが理想です。

それにしても、こういうところで1日過ごすと、まるで学生時代に戻ったようで、自分のためだけに自分の時間を使っている感がすごくありました。娘たちの受験のこととか、日頃の懸案事項(?)から離れると本当にリフレッシュできますね。そういう場にいられることがとてもありがたく、また仕事のことを熱く語り合える仲間がいることが本当にうれしく感じました。やはり私にとって仕事はなくてはならない大切なものですね。


おまけ:日曜日は学区の運動会でこれまた楽しかった〜!子どもが同学年のママ友や、先輩ママ友とたっぷりと懸案事項についておしゃべりすることができて、これまたリフレッシュ。どんなことでも先輩というのは頼りになりますね。いつもいつもいい先輩に恵まれて、それがどれだけ精神的な安定剤になっていることか。私もそんな先輩になれたらいいなぁと思います。
その晩は流れで宅飲み会。近所のご家族に来てもらって、これまた楽しかったです。外の空気に触れ、人に触れるのが一番のリフレッシュですね。








 
ラ コリーナまで
お友だちと秋の遠足。

ラ コリーナ近江八幡に行ってきました。
たねやの新しいショップです。
休日はすごく混んでいるようなので、平日に連れて行ってもらいました。



屋根が芝生になっています。


内装もとっても凝っています。


お目当ての焼きたてバームクーヘンとバームコーヒー。フワフワでした。


おみやげのバームサブレ。味は4種類。パンも買って帰りました。


ランチは野洲のグッドフードで済ませてからショップへ。



平日のお出かけはスケジュール的に難しいときも多いけど、いろんなところがすいていていいですね。
晴れた秋の日のお出かけは気持ちいい!
もっともっとお出かけしたいです。