「熱い心でクールな仕事を」がモットーの
メディカル翻訳者の日々の暮らし
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我が家のJ事情
昨夜、卒業旅行から帰ってきた長女が携帯を見て叫び声をあげました。
なんと、超高倍率のAのアリーナツアー(福井)に当選したのです。
「こんなところで運を使ってしまった〜」と家族みんなで大騒ぎ。
今回は規制が厳しく、ファンクラブに入っている本人でないと見ることができません。
次女と2人で福井まで日帰りで見に行くことでしょう(開始は午後1時から)。

優しい(それは本当にそうなんだけどね〜。。。)長女は、私が楽しみにしていた明日の映画鑑賞にも付き合ってくれる予定です。舞台挨拶、楽しみ〜(ヌルフフフフフフフ)!
やっぱり大変
先週は次女の卒業式のみが用事の予定だったので、抱えている案件は3連休までにサクッと仕上げられるだろうと思っていましたが、まさかのハプニング。卒業式を終えた次女が発熱し、翌日インフルエンザB型との診断(ワクチンが効く期間はすでに終わっていたようです)。親は行かなくてもよいはずだった高校の入学説明会に代理としての出席を要求され(泣)。説明会が終わるやいなや風のように立ち去り帰宅しましたが、時間ロスは相当なもの。これらの穴埋めのため、1日9時間仕事し、3連休もほぼ外に出ず。唯一の外出が次女の塾の親子説明会に出席するためとは、もう涙が出そうでした。

女子は子どもを2人産むのが一番大切な仕事と言い放った校長先生に尋ねたい。あなたは自分のお子さんがインフルエンザにかかったら、その子を病院に連れていくために学校を抜け出しますか?仕事を抜けて高校の入学説明会に出席しますか?と。そういうことを男性にもやってもらわないと、子どもを産んだ後の女性がマジで働くことなんてできないのですよ。

男性が悪いのではない、日本の社会構造なのだとも思います。でもね、どうしても仕事優先で、子どもたちの受験関係の用事に関係なく東京行ったり北海道行ったりしているダンナと自分とのあまりの違いにやはり平常心は保てない。私だって、今必死にやりたい仕事があるのよ。今休みたくないってときがあるのよ。ああ、結局年収低いもん負け。家にいるもん負け。くやしい。くやしい。

でもこんなことは前からわかっていたこと。だから私は融通の利くフリーランスを選んだのです。くやしいけど、調整していこう。くやしいけど自分のことは後回しにしよう。それが私の選んだ道なのだから。

仕事の依頼はひっきりなしで、断っても断っても頼まれる状況です。レートアップを機に、やりたい仕事の内容もお伝えしたので、そういう仕事が依頼されると本当に楽しい。ああ、またもや仕事中毒。

嵐のようだった子どもたちの受験も一応(?)終わりを迎えました。4月からはもう少し私の予定も立てやすくなるのかしら。不確実な家族の用事が少しは減るのかしら。自分の働き方をもう少し見直さないと、本当に精神的にも肉体的にも追いつめられるような気がします。

少し考えてみようね。フリーランスの良さをもっと活かそう。そしてもっと自分に優しくしよう。(スミマセン、今日は超特急で愚痴ブログを書いてしまいました。)



母の実家近くの骨董屋で野菜ごと売られていたガラスの器(野菜込みで100円だったかな?)。レトロな感じがグッドですね。

 
ひと段落
確定申告、今朝提出しました^_^;
提出期限は明日までなので、本当にギリギリ。
できるかぎり仕事を断り、時間を確保して、金曜日の午後まるまると土曜日の午前中、ひたすら弥生(会計ソフト)と格闘し、丸1日がかりでなんとか申告まで持って行きました。
いやあ、しんどかった〜。

もちろん、こんなギリギリにならないように、確定申告の作業をする時間を取ろうと思っていたのですよ。
でもまあお察しのとおり、仕事が忙しすぎ。プラス子どもらの受験もやっと先週終わったところで、それまではまさに目が回る忙しさ。子どものことを再優先にすると、当然仕事にしわ寄せが。だから仕事はなるべくセーブしようとしたのですが、うまくいきませんでした。なぜこんな忙しいときに、と聞かれたら困るのですが、実はもう1社ともレート交渉し、無事にレートアップにこぎつけました。そうなると、手が抜けないというか(いや、前から手は抜いていませんよ)、こちらのお願いを聞いていただいたからには、相手のお願いにも応えたいという心理が働き、どうしてもオーバーワーク気味に。そんなこんなでヘトヘトになりましたが、受験と確定申告が終わったことで一山越えた感があり、少し気持ちが楽になっています。なんとか3月、4月(次は子どもらの入学で忙しい)を乗り切りたいです。

今回レート交渉をしたことで、自分の立ち位置がよくわかり、さてこれからどうやっていこうかと真剣に考えています。
もっともっと自分の訳文に自信を持ちたい。自分に何が足りないのかはわかっているつもりなので、そこを強化していきたい。そしてどの分野を強めていくか、またはどの分野に広げていくか、そういうことも考えだしたらきりがありません。

日曜日、タイミングよく、治験翻訳講座の公開セミナーがあったので、急遽参加することにしました。治験はもう仕事でやっているので、私としては知識を求めてというよりは、言語学が専門の有馬先生の「翻訳技術」をどの程度学べるのかという点に注目して授業に参加しました。

結論から言うと、先生の授業はかなり自分のニーズに合いそうだなと感じました。当たり前のことなんだけど、翻訳は単なる語から語への置き換えではなく、原文の情報を過不足なく訳文で伝えるという作業。そのキモとなるのは、内容理解とそれを表現する力なのですね。私は自分に表現力がないことに悩んでいて、仕事でもそこに時間がとられるのがフラストレーションなのです。そしてそこに自信が持てないのです。もう1ランク上の翻訳者になるため、そして自分が楽にストレスなく訳出作業をしていくために、確かな力をつけたいと思っているのですが、有馬先生はそこのところを徹底的にしごいてくれそうな気がしました。

「でも日本語力ってセンスですよね、それって一朝一夕で身につくものではありませんよね」と尋ねたところ「センスなんていらないよ、なくても大丈夫。法則があるから」と頼もしく応えてくださった先生。理系の自分に足りないと思っている言語そのものの勉強は、難しそうだけどおもしろそうだし、ためになりそうです。治験翻訳を学べば医薬翻訳全てを網羅できるとのご説明にも納得できました。私は分野を治験に絞り切るつもりはなく、いろんな分野に応用の効く力をつけていきたいと思っているのですが、そのニーズにも合致しそうです。受講を前向きに検討しようと思います(あとは時間との兼ね合いね)。



ミズトラ会のつながりで、公開セミナーの後に先生とお食事をご一緒する機会をいただきました。



先生がお帰りになった後は、スタバで2次会。翻訳者としてこれからどうやって生き残っていくかという難しいテーマを中心に終わらないおしゃべりを。
とても楽しくて有意義な1日でした。


ネイル更新。シンプルななかにきらめきを少し。


連休明け納期の仕事、できるだけ進めて連休は少し休みたい(でも明日は次女の卒業式もあり)。。。


 
卒業式に寄せて
今日は長女の高校の卒業式でした。
まさかの雪で、式場の体育館も寒い寒い。
感動の卒業式といっても、ふとした瞬間に仕事のことを考えてしまうし、節目といってもまだ進路が決まっていない状態では感慨にひたるのは難しい。でも、さすがにいろいろと感じることがありました。

式後は教室に集まり、生徒、先生が一言ずつ前であいさつ。他の生徒の口から語られる言葉が自分の子どもの言いたいことを代弁しているような感じもあり、高校を卒業する若者がどのような考えを持っているのかをうかがい知ることができました。

担任の先生が言われた「知識の習得は高いところにあがるためのものではない。知らなかった自分と知識を得た自分とのギャップが人間に深みをもたらすのだ」との言葉が印象に残りました。
全12クラスのうち特進コースは2クラスだけ。他のコースとはどうしても互いに比べあったり嫉妬したりする間柄になってしまいがち。先生たちは「勉強だけではなく人間教育も」と思いつつも、進学実績を出さなければいけないというプレッシャーがいつも肩にのしかかっていた、と正直に話されました。

一言でいえば非常に面倒見の良い学校でした。式の間、私はふとこの学校の卒業生である有名芸能人のことを思い出していました。今は芸能界を離れているその人、非常に面倒見が良かったです。クイズ番組で簡単な問題がわからない若年芸能人に対して一生懸命説明されていた姿が思い出されます。あの熱心さ、ほぼほぼこの学校の先生たちの雰囲気そのものです。娘の最後の通知表に「これまでは温室にいたけど、これからは一般社会です。覚悟せよ」みたいなことが書かれていたことがそれを物語っているような気がします。
自分の高校時代と比較すると差は明らかで、私は高校の先生に授業で教えてもらう以上のことを求めていなかったし、向こうもそれ以上のものを提供しようとは思っていなかったと思います。もちろん授業中に質問したり、よく当てられたりもしたし、理科室でコーヒーを飲ませてもらったり、食堂でかき氷をおごってもらったりして交流はあったのだけど、先生に頼る気は全くなかったのですね。
娘を見ていると、先生を頼っているし、サービスは提供してもらって当然という感じがあり、ああ違うなあと思います。自主自立の面では首をかしげるところがあるけど、自分ひとりで抱え込まず周りにも助けてもらうというマインドは見習うべき長所なのかなとも思うのです。人を信頼する力、仲間意識、人を思うやさしい気持ち、そういうものも娘に軍配が上がります。決して親ばかというわけではなく、自分とは違うなあと思い、その差を見させてもらうことが自分にとって勉強になるなあと思うのです。

皆勤賞で表彰された娘。高校だけではなく小学校も中学校も1度も休んでいません。丈夫な身体に感謝しつつ、親としてそれだけは一応がんばったことかなあと思いました。